FXでの成功と失敗で分かったこと
外貨投資をやりたくてFXを始めました。
デモトレードもやらずに、FXに関することは図書館で本を借りた程度で、ロングやショート、ポジションの意味も分からずに始めました。
今から考えるとリスクが高いことですが、何とかなるだろうし、ある意。ギャンブル的なスリルを味わいたかった気持ちがあったかもしれません。
最初に取引した通貨は米ドル円でした。
ちょうど東日本大震災があった後で為替が不安定でリスク回避で円高に振れた際に、ロングポジションを1枚保有しました。
今でも最初に取引した時は緊張して今でも忘れることができません。
取引画面には、多様な通貨がひっきりなしに上昇、下落を繰り返し、為替は24時間動いているんだと実感しました。
為替チャートをみながら、タイミングを見計らい取引ボタンを押すと、あっさりと取引でき、こんなに簡単に取引できるんだと拍子抜けました。
取引後はこれ以上大きくは円高になることもないだろうし、レバレッジも1倍に抑えているので大丈夫だろうと思っていました。
その後に日本銀行の為替介入があり、大きく円安になりました。
この日本銀行の為替介入のニュースを仕事中に聞き、急いで職場のトイレに駆け込み取引をしました。
ポジション保有時に比べ2円程度円安になっていたので1回の取引で2万円程度の利益がでることになりました。
まったく予想しなかった日本銀行の為替介入のおかげで利益が出るというまさにビギナーズラックでした。
これで止めておけばいいものの気をよくしてもっとレバレッジを高くして、もっと利益を出すような取引をしたいと思いました。
次に取引をしたのがユーロ円でした。
その当時はユーロ円の為替が110円程度からじりじりと円安に向かっているところでした。
モノは試しとレバレッジをかけユーロ円のショートポジションを軽い気持ちで保有しました。
1円円安になるたびに1枚ショートポジションを持つといういわゆるナンピンを繰り返しました。
1枚ショートポジションを持つたびにもう円安にはならないでくれと懇願に近い気持ちになったのですが、数十分たつとまた円安になり、保有したショートポジションは真っ赤な含み損を増やしていくことになりました。
そうなると頭は為替で一杯になり、深夜に起きると携帯で為替レートをチェック、飲み会でもトイレついでにチェック、仕事から帰るとすぐにパソコンを立ち上げ、為替レートや為替ブログを確認し次にどうアクションするかの検討に時間を費やしました。
しかし、ユーロ円が120円を超え、含み損が20万円になったところでどうにもこうにもいかなくなり、全てのショートポジションを決済しました。
決済した際は、20万円も損を出してしまったというやるせない気持ちと、もうこれで逐一為替レートをチェックしなくていいんだという安堵感で入り混じりました。
けれど皮肉なことに、ショートポジションの損切りをした後に、ユーロ円はギリシャショックの再燃を契機に再び円高になりました。
仮に我慢してショートポジションを持っていれば、大きな利益を手に入れていたかもしれません。
この経験で為替は難しいなとまざまざと実感して、もう少しリスクを抑えた長期間でのFX投資はできないかと考えるようになりました。
こちらのFXで最初に失敗しがちなことも参考にしてみてください。